ストックドッグ

KatoTakahiro。金融系の会社で働くSEが株やPython、その他諸々について書いています。サービスも運営してます→http://fmbrain.work

雑用は全てチャットボットに任せよう計画

今日の記事

自宅のubuntupython製のチャットボットを作成しました。

このチャットボットは業務効率化のためのキーマンであり、このチャットボットを会社で使いたい。

そのために奮闘したことを書き綴ります。

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チャットボットを作成しようと思った背景

私の所属する会社は、雑用は1年目に任されます。(だいたいどこの会社も一緒かな)

雑用とは例えば、どこどこのサーバーの権限ちょうだいとか、この日に誰々来るから入館のカードを作って、とかどこの会社でもあるようなことです。

その雑用は、1年目の新人がやります。

雑用の量を定量的に示すと、週5日 × 8時間勤務だとすると、そのうちの1日はこういった雑用で消えます。


また、次の新人が入ってきたらこれらの雑用は次に引き継がれます。


私が問題視したのは、この引き継ぎにかかる時間です。

1年間、そういった雑用をしているそれになりに詳しくなり、それを次の新人に引き継ぐのはそれなりに時間がかかります。


新人は配属されて早々にこういった雑用を一気に引き継がれる、というスタイルで私の会社は長年回ってきたようです。


この引き継ぎの量の多さに、配属された新人は100%げんなりします。

しかも、職場の右も左もわかっていない新人がこれらを覚えるのはけっこう苦痛!

(私はその地点で本気で転職を考えていました、私はこんなことをやりにこの会社に入ったんじゃない!と思いながら...)


この引き継ぎの時間をどうにか短縮できないか、と色々と考えついた先がチャットボットでした。


徹底的に雑用をマニュアル化し、それをドキュメントにしておいて、そこへのアクセスにチャットボットを使う、というイメージです。


例えば、派遣社員の方が、

skypeのパスワード忘れちゃった〜、パスワード初期化して〜」

ということはよく起こります。


初期化の手順はドキュメント化しているので、チャットボットに、

skypeのパスワードの初期化の仕方を教えて」

と問い合わせます。

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すると、ドキュメントの場所を返してくれます。

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あとはドキュメントを見ることでこの雑用は解決します。


この計画を「雑用は全てチャットボットに任せよう計画」と呼んでいます。

この計画の肝

この計画の肝は、実は徹底したマニュアル化にあります。

正直、チャットボットはオマケなんですよね。

面白そうだし、作ったら上司の食いつきが良くなりそうだから作りました(個人的に1回チャットボットを作ってみたかった)


あくまでもチャットボットは、マニュアルへのアクセスの手段でしかありません。

それよりも、ちゃんとしたマニュアルを作成しないと、次に入る新人はマニュアルを見ても雑用をこなすことが出来ません。

中途半端なマニュアルでは新人は「これわかりません、どうやってやるんですか」と私に聞きに来ることが目に見えています。

この計画はもっと先がある

今はチャットボットは、マニュアルへのアクセス手段でしかありません。

しかし、今後は雑用をチャットボットで行う、というところまで持って行きたいです。


つまり、自動化ですね。

ゆえの「雑用は全てチャットボットに任せよう計画」です。


雑用の種類によっては、自動化できないものもありますし、自動化するコストとその後のメンテのコストを考えると見合わないものもあります。

そこはしっかりと見極めながら進めようと思っています。

全部が全部、というのは難しいですが少しでも雑用を減らしたいと考えています。


マニュアルを作成しながら、ここは自動化出来そうとか、しても意味なさそうとか目星をつけながら、作業をしています。

来年の新人には雑用じゃなくて、もっと大切なことに時間を割いて欲しい

新人は、業務知識が圧倒的に足りていないため、寸暇を惜しんで勉強をしています。

でないと、まともに仕事ができないですし、仕事が楽しくもなりません。


そこに雑用があるわけですから、この雑用の鬱陶しさは半端じゃありません。

私の意見

この雑用を新人に任す、ということに関しては一定の合理性があります。

先輩社員の中で、人件費を比べた時に一番安いのは新人であるためです。


ただ、これらの雑用は新人の仕事への満足度と成長の機会を大きく失わせています。

またこういった企業体質から、優秀な新人ほど転職をしようとしています。


多くの上の人は「1年の我慢だから」と言います。

確かに、以前のように終身雇用を約束され、会社での人生プランを20年、30年考えているなら、「1年くらいだったら我慢するか」となります。


しかし、そういう時代じゃないですよね。

5年で転職を考えている人にとっては、1年は5分の1です。


昔より転職が楽な今の時代は、仕事への満足度が低い、というのは転職の動機に簡単になりえます。


ただ、こういった現場でのことは、管理職の人はあまり見えません。

そのため、恐縮ながら新人の私が声を大にして改善を呼びかけています。

私の意見2

この雑用の量を見た時に、こんなの派遣でも雇ってやらせるべきだと考えていました。

ですが、今のこの時代に人を雇って雑用をやらせるっていうのもスマートではないのかも、と。

派遣の分、本社員よりは人件費は安いですが、会社としてはやはりコストです。


であれば、何とか自分の得意なpythonを使って何とかできないかなぁなんて。

プログラミングを使って解決するということに、一度はトライしていいかな、と考えるようになりました。


docomoのReplAIなど社外のサービスを使うことも考えましたが、コストもかかってしまうし、新人がさすが部からお金を落とすのはまだ難しい。

まぁ、チャットボット自体はそこまで難しいものではないし、作ってみるか、というノリです。

まとめ

この計画はなんとか形にもっていきたいです。(まだまだ途中!)

しかし、この計画はメイン業務ではありません。

自分の仕事は仕事であり、また雑用もあり、その雑用のマニュアル化もあります。

業務中はなかなか忙しいですが、何とか完遂したいという思いです。

※P.S.

社内で雑用と言うと、一部の上の人から起こられます笑

雑用ではない!と。

そのため社内では依頼業務とか呼んでいますが、これらは確実に雑用だと個人的に思っているので、この記事では雑用と書いてやりました