1日1回取引するとしたらベストなタイミングはいつ?
目次
スイングトレードを行う人は取引をするとしても、1日に1回です。
取引所は、午前9時から午後3時まで開いているので、このどこかのタイミングで取引を行っています。
では、1日の中でいつ取引を行うのが最もベストなのでしょうか?
スイングトレードとは、数日間~数週間(数ヶ月)で売買を済ませてしまう短期売買のトレード方法です。
http://swing-trade.net/trade6.html
取引するタイミングを大まかに分ける
http://www.shoken-navi.info/torihikijikan.html
スイングトレードの取引するタイミングとして大きくは、寄り付き、前引け、後場寄り、大引けの4つが候補に上がります。
ただ、前引けと後場寄りの特徴は、寄り付きと大引けに似ています。
違う点は値動きの幅の大きさくらいなので、今回は前引けと後場寄りは省いて考えます。
なので、寄り付きと大引けのどちらで取引するほうがベストかを考えていきたいと思います。
寄り付きの特徴
寄り付きでは、総じて極端な値が付きやすいです。
寄り付きでつく値段は、前日の大引け後(前日の3時以降)の注文が集まって形成されます。
そのため、単純に注文の量が多いわけです。
株式というのは、正しい価格、誤った価格よりも、多数決で価格で決まるので、たとえ適正じゃなくても、それが値としてつきます。
寄り付きの場合は、多数決に流れやすく、極端な値がつきやすいのです。
もうひとつ抑えておきたい寄り付きのポイントとして、アマチュアが多いのもこの時間の特徴です。
アマチュアの場合は、日中、仕事や学校でなかなか取引はできないですよね。
私もそうです。(私は学生なんで、やろうと思えばできるんですが...)
アマチュアのほとんどは、夜中にゴソゴソとチャートを見ながら、これ買おうかあれ買おうかと悩み、夜中に注文を出し、翌日の寄り付きでの約定を目指します。
アマチュアが多いというのも、値を極端にしている原因の一つです。
大引けの特徴
大引けでは、総じて適正な値が付きやすいです。
なぜなら、1日取引をされ、価格がついているため、洗練された価格がついている場合が多いからです。
また、寄り付きにアマチュアが多いのと逆で、大引けはプロが多いです。
日中のクソ忙しい中にチャートだけ見ていられるのは、取引を生業としているプロトレーダーくらいです。
だから、適正な価格が付きやすいです。
ただ、大引けの特徴として気をつけないといけないことがあります。
それは大引けは、1日の取引を整理する時間帯でもあるからです。
デイトレーダーたちの多くは、保有している株を次の日まで持ち越しません。
一日持ち越すのは、それなりのリスクがあるからです。
なので、大引け前に保有株を売ってしまうプロトレーダーが多いので、ガクッと値が下がる場合があります。
※どうやら、証券会社によっては、大引けを終わって株を保有してはいけないというルールがあるらしいです。
結論どっちがいいの?
私個人の意見ですが、大引けで取引するほうがベストです。
取引を行う際は、銘柄のチャートを見て、この銘柄がこのあとに上昇するのか、下落するのかを見極めて売買を行います。
そのため、より適正な価格で約定したいのです。
大引け直前についている価格は、その日あったこと全てを含めた価格がついています。
日銀の発表や為替変動、アメリカでの雇用統計などなど全てです。
それだけ、全てが考慮されているので、予想外が起こりにくいです。
この本の著者である相場師朗さんも大引け前のタイミングで取引を行っています。
(名前の胡散臭さには言及しません。ものすごく有名なプロの方です。)
株は技術だ! 倍々で勝ち続ける究極のチャート授業 (相場師朗)
- 作者: 相場師朗
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じゃあ、寄り付きでの取引では利益が出せないのか、と言われるとそんなことありません。
寄り付きで取引を行い、大きな利益を上げている方もたくさんいらっしゃいます。
この本の著者の方は、寄り付きで取引を行っているそうです。
(この本は有名だと思います。)
- 作者: 窪田剛,柴田博人
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結局、ベストなのが大引けであるということだけなのです。
それでも私は寄り付き派
これだけ説明して、結論では大引けがベストと言っときながらも、私は寄り付き派です。
私は学生なので、時間を空けようと思えば、大引けでのタイミングでの取引は可能です。
実際にそのタイミングで取引をしていたこともありました。
たしかに、適正な価格がついているため、取引もしやすいです。
ただ、問題点もあります。
それは時間がかかりすぎることです。
大引けのタイミングで取引をしようと思うと、前日の夜にだいたい取引しようと思う銘柄をピックアップしておきます。
明日の値動き次第では、売買してもいいな、という銘柄を夜中に探します。
そもそも、明日の値動き次第ってなると、ほとんどの銘柄が「いい感じ」に見えてしまいます。
結果的にピックアップした銘柄の数は多くなってしまいます。
そして、いざ次の日の大引け直前、だいたい午後2時くらいからピックアップした銘柄のチャートを見ていきます。
ピックアップしている数が多いので、それなりに時間がかかります。
しかし、ゆっくりしていると大引けに間に合いません。
時間がないため、一つ一つの銘柄を見極める時間も短くなります。
迅速な判断が求められるのです。
つまり、難しいんです。
大引けのタイミングで取引していたころは、焦って約定させた銘柄をあとから見ると、
「なんでこんな銘柄を約定させてしまったんだろう」ということがよくありました。
結論、大引けでのタイミングで取引するのは難しいし、時間もかかるのです。
私の場合は、あくまでも本業が他にもあるので(勉強とか)、取引にばかり時間を取られるわけにはいきません。
だから、私の場合は、時間もあまり取られず、かつ、ゆっくりと銘柄を吟味する時間がある寄り付きでの取引のほうが生活スタイルに合いました。
まとめ
たしかにベストな取引タイミングはあります。
しかし、それに囚われて無理をしては、逆に無理な取引をしてしまいます。
自分に合うスタイルで利益を出す方法を考えていこう、そして、その方法は必ずある、というのが私の中の結論でした。